赤いオレンヂ

みたもの、きいたもの、つくったもの

森絵都「みかづき」  

先月はようけ働きました。
そのあと3泊4日で台湾に行って、帰ってきたらまた仕事。
気付いたらぜんぜんブログ書いてなかったけど、毎日元気に暮らしてます。

仕事と家事と勉強である意味滞りなく回っていた日々の時間が、旅行に行くことで乱れてしまったけど。
それを刺激と受け取るかどうか。
今回は刺激半分、疲れたの半分でした。

さて、旅行に行く前っていうか、もっと前、8月の半ばくらいに読み終わったのが森絵都さんの「みかづき」です。

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一応塾業界の片隅に籍を置いているので、業界目線も入りつつ楽しみました。
昭和30年代から現在までの学習塾史にもなっていて、そこに一家の物語が絡んでいきます。

わたし自身は塾講師になってから、勉強を教えることに徹しようと思ってやってきました。
わたしが教育なんておこがましい、という思いがあって。
だから、びっくりした。
物語に出てくる塾関係者たちが教育論を語っていることに。

いや、一応わたしも考えているのよ。
塾生には自分の頭で考えられる人になってほしいって。
だからそういう方向で授業の内容や進め方も考えている。
でもここまでの情熱はないなぁと思ってしまいました。

物語としては、息子のターンが一番しっくりきたかな。

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坂田ミギー「旅がなければ死んでいた」  

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ミギーさんの世界一周ブログ、大好きで欠かさず読んでました。
体験もおもしろいし、言語感覚も好みだし。
そのミギーさんの書いた本が、「旅がなければ死んでいた」。

ブログを読んでいた当時は、世界にはこんな場所があるんだー、ミギーさんすごいなーなんて思いながら読んでました。
今回書籍になったのを改めて読んで、ちょうど「わたしにとって『幸せ』な人生って何だろう」と考えていたときだったから、当時とはまた違うところに目が留まりました。
いや、この本がブログの抜粋じゃなくて、その後の著者の目から当時をもう一度見て書いているから、だからいまのわたしに刺さったのかもしれない。

「善意を振りかざしたみなさん」からの言葉にじつは傷ついてきていて、それをぽーーーんと捨ててきて、でもまだ自分の中でくすぶっていたことに改めて気付いたり。
この「くすぶり」を抱えたままじゃ、幸せにはなれへんよなぁ。
まぁ、いま不幸ではないんだけれど。

そんな自分のごちゃごちゃした思いがぐるぐると体の中を巡りつつ、ラストはもう、えーーーという怒涛の展開で。
ブログ読んでたから分かっているけど、でも、本当にすばらしい出会いをされて今に至っていらっしゃるなぁって、我が事のように嬉しいです。

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「paperback Vol.1」  

こないだ本棚から引っ張り出してきた「paperback Vol.1」を読んだ。

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とは言ってもニューヨーク特集のうちの一つの記事だけ。
新元良一さんの書いた「ふたりの亡霊とニューヨーク」。
これに書かれていた植草甚一さんがとても魅力的だと思って、植草さんの本を(古本も含めて)買ったり、どうしても手に入らないのは図書館で借りたりして読むようになったんだった。
この雑誌が出たのが2001年4月だから、もう18年前?
早いなぁ。

そして、この記事でもう1人取り上げられていたのがJoseph Mitchellで、植草さんよりもう少し古い時代の人。
この人の書いた「Up in the Old Hotel」がとても魅力的に紹介されていたから、数年後、英語多読に励んでいたときに古本で買ったなぁ。

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いまAmazonで見てみたら、Kindleでも読めるのね。

いまはぜんぜん多読が進んでいなくて、こんな分厚い本を読める気がしないからそのまま本棚に戻したけれど、この本を読むことが多読の一つの目的だったことを思い出した。
2015年に多読を再開して、また停滞して、今年少し再開したところ。
植草さんみたいにがしがし読めるようになりたいから、また少しずつ多読を続けよう。

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植草甚一「植草甚一の読書誌」  

たぶん買ってから15年以上寝かせていた本をこないだ読んだ。

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植草甚一「植草甚一の読書誌」。
もとは1970年代に書かれた文章で、取り上げられている作家も海外の作家が多いし知らない作品だらけだけど、なんか惹きつけられて読んでしまう。
話があっち行ったりこっち行ったり寄り道するのが読んでいて楽しい。
こういう魅力的な本の紹介を読んで、これ読んでみたい!と思って読む、という感覚をここしばらく忘れていた。

そもそもなぜ植草さんの本を読むようになったかというと、今は亡き雑誌「paperback」で取り上げられていたから。
久々に本棚から引っ張り出してみた。

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うわー懐かしい。
たしかVol.1の特集(ニューヨークに耽る)に載ってたなぁと、目次をめくってみた。

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60ページから67ページの「ふたりの亡霊とニューヨーク」。
あれ、もっと大々的に植草さんのことが書いてあるかと思ったら、ほんのちょっとで逆にびっくり。
でも、この記事がきっかけではまったんだなぁ。

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この1ヶ月で読んだ本  

台南旅行の記事を書き終わるまでは他の記事を書かないでおこう、なんて思っていたらどんどん書く機会を失ってしまったので、もうとっても中途半端だし鮮度も何もないけど、とりあえず記録だけ残しておこう。

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ヤマザキマリ「ヴィオラ母さん」。
これ、web連載でたまに読んでたけど、まとめて読むとやっぱりおもしろいなぁ。
ヤマザキさんのお母さんであるリョウコさんは、破天荒でありながらも一本芯の通った人だからだと思う。

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横尾香央留「お直しとか」。
これもweb連載で読んでたなぁ、たしかほぼ日。
「お直し」ということばがいい。

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角幡唯介「極夜行」。
極夜を犬ぞりで旅した冒険家が書いた本。
壮大な旅なのにすっごくくだらないことを考えたこともそのまま書いてあって、その振れ幅がおもしろかった。
この人の本はまた他のも読んでみたい。

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